卸業者の売上拡大貢献支援事例

食品卸業における売上拡大とオペレーション改善の支援実績をご紹介します。既存の保管倉庫が満杯でスループットの向上を諦めていた状態から、人時生産性を劇的に向上させた事例です。
事例の概要
業種:食品卸業
規模:中堅(創業54年、設立1972年)
資本金:6,000万円
売上高:98億円
共通の課題
支援前の段階では、既存の保管倉庫がいっぱいで、スループットはこれ以上上がらない環境だと考えられていました。倉庫面積が決まっているため、オペレーターを増やしても逆に人時生産性が低下してしまうというジレンマを抱えていました。

課題
倉庫構造が4階建ての多段階層となっており、保管基準や規制が曖昧なため、オペレーターがエレベーター(EV)で行き来を繰り返す非効率な状況でした。各商品の入荷ロット、出荷量、保管量、ロケーションの適正化基準を把握できていないことが主な要因でした。
実績
受注情報を分析し、頻度や量に合わせて各階のロケーションを再設定しました。これにより、意味のあるロケーション配置へと変更。さらに、保管量の上限値を設定し、それに合わせた入荷ロットと入荷リードタイムの再交渉・再設定を実施しました。
効果
- EVの使用回数低減:100ケース/回 → 200ケース/回
- 平均UPH:500 → 1,000
- 平均TPH:140 → 620
- 人時生産性:3,150円 → 5,890円

課題
オペレーションのスループットが限界に達していたため、卸先の顧客を制限せざるを得ない状態でした。SMB(中小企業)が取引の9割を占めており、きめ細やかな配送が強みである反面、EP(大規模な取引先等)との取引は希少となっていました。
実績
人時生産性を向上させたことでスループットが向上し、在庫回転数も改善しました。これにより1品あたりの在庫量が下がり、取扱品目数が増加。その結果、これまで困難だったEPとの取引を大幅に増やすことが可能になりました。1取引で回る商品量が増えたことで、さらにスループットが上昇するという好循環を実現しました。
効果
- 売上高:46億円 → 98億円
- 従業員数:125名 → 120名
- 営業利益率:0.2%(約1,000万円) → 3.1%(3億円超)
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